本当に助かる?品川区「子育て3つの無償化」を徹底解説

こんにちは。「品川区民とつくる未来」代表の、新井さとこです。

「品川区は子育て支援が手厚い」と耳にする機会が増えましたが、中でも特に大きな注目を集めているのが「3つの無償化」です。

「うちも対象になるの?」「実際、家計はどのくらい助かるの?」

そんな疑問をお持ちの皆さんのために、今回は品川区が誇る3つの子育て支援策について、一つひとつ徹底解説していきます。


解説①【第2子以降の保育料無償化】国の制度を上回る独自支援

まず一つ目は、多くのワーキングマザー・ファザーから喜びの声が上がっている保育料の無償化です。

どんな制度?

国の制度では、3歳から5歳までの子どもの保育料が無償化されていますが、品川区はさらに踏み込み、所得制限なしで第2子以降の子どもの保育料を無償化しています。

対象となるのは、認可保育所、認定こども園、地域型保育事業(小規模保育など)に通うお子さんです。

ココがスゴイ!品川区のポイント

この制度の画期的な点は、きょうだいの年齢に制限がないことです。

通常、こうした制度では「上の子が小学校3年生まで」といった年齢の壁があり、年の離れたきょうだいは対象外になるケースがほとんどです。しかし品川区では、例えば一番上のお子さんが高校生や大学生であっても、第2子としてカウントされ、保育料が無償になります。これは全国的に見ても非常に手厚い支援です。

知っておきたい注意点

  • 無償になるのは、あくまで月々の「保育料」です。延長保育料や、3歳児クラスからの給食費、行事費、教材費などは別途必要になります。
  • 認証保育所や企業主導型保育施設などを利用している場合も補助の対象ですが、上限額が定められています。

解説②【区立小中学校の給食費無償化】家計と先生の負担をダブルで軽減!

二つ目は、子育て世帯の家計に直接響く給食費の無償化です。

どんな制度?

品川区立の小学校・義務教育学校に通う、全ての児童・生徒の給食費がゼロになります。この制度にも所得制限はありません。

実際どのくらい助かるの?

区が公表している標準的な給食費は、小学生で月額4,700円、中学生(義務教育学校後期課程)で月額5,550円(2025年度)。

単純計算で、年間約56,000円~約66,000円の負担がなくなることになり、家計へのインパクトは非常に大きいと言えます。

メリットは家計だけじゃない!

この制度は、昨今の物価高騰から子育て世帯を守るだけでなく、学校現場にもメリットをもたらします。これまで学校や先生方が行っていた給食費の集金や管理、未納の督促といった業務がなくなり、その分の時間と労力を子どもたちと向き合う教育活動に充てることができるのです。


解説③【区立小中学校の学用品費無償化】「あれ買ってきて」がなくなる!

三つ目は、地味ながらも保護者の負担を大きく減らしてくれる学用品費の無償化です。

どんな制度?

こちらも所得制限なく、区立の小学校・義務教育学校に通う全ての児童・生徒を対象に、授業で使うノート、ドリル、絵の具、書道セット、裁縫セットといった基本的な学用品を、学校(区)が用意してくれる制度です。

金銭面と「時間・手間」の負担を軽減

この制度の嬉しいポイントは、金銭的な負担軽減だけではありません。

「週末にドリルを買いに行かなきゃ」「習字の授業が始まるから、慌てて書道セットを買いに走る」といった、保護者の細々とした時間や手間の負担がなくなるのです。

また、家庭の経済状況に関わらず、子どもたちが皆同じ教材で学べるという教育的なメリットも期待されています。


まとめ:未来への投資としての「3つの無償化」

ご紹介した3つの無償化は、単にお金を配る「バラマキ」ではなく、「社会全体で子どもたちの育ちを支える」という品川区の明確な意志の表れと言えるのではないでしょうか。

もちろん、「保育園の待機児童」など、まだ解決すべき課題は残っています。しかし、こうした力強い支援策は、今まさに子育てをしている世代にとって大きな安心材料となり、品川区が未来を担う子どもたちへ積極的に投資している証でもあります。

これらの制度を賢く活用しながら、私たち区民も地域全体で子どもたちを見守る温かい雰囲気をつくっていきたいですね。

品川区民とつくる未来 代表 新井さとこ

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