品川区で大切なペットが亡くなった場合、葬儀や火葬について解説します。

こんにちは。「品川区民とつくる未来」代表の、新井さとこです。

1. はじめに

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

今日は、最愛のペットがなくなってしまった際の看取りや葬儀の方法について書いていきたいと思います。ちなみにわたしも最愛の愛犬を亡くしてペットロスを経験したことがあります。この記事では淡々と事実やファクトベースで書き進めて行きますので予めご了承ください。

それでは、まず品川区で大切なペットが亡くなった場合、葬儀や火葬を行うには、主に2つの方法があります。

  1. 品川区(行政)に依頼する方法
  2. 民間のペット葬儀社に依頼する方法

それぞれ流れや内容、費用が大きく異なりますので、ご自身の希望に合った方法を選ぶことが大切です。


2. 品川区に依頼する方法(公的な処理)

こちらは「葬儀」というよりも、行政サービスによる「火葬・埋葬」となります。亡くなったペットを丁重に取り扱い、合同で火葬・埋葬してくれます。

内容

  • 他のペットたちと一緒に火葬される「合同火葬」です。
  • そのため、お骨を個別に返してもらうことはできません。火葬後は、提携している動物霊園に合同で埋葬されます。

手続きの流れ

  1. 品川区清掃事務所に電話で申し込みをします。(収集を依頼する場合)
  2. 収集日時を調整し、手数料を伝えます。
  3. 指定された日時に、職員がペットを引き取りに来ます。段ボール箱などに入れ、お花などを添えることも可能です。
  • 直接持ち込むことも可能です。その場合は、事前に清掃事務所に連絡してから、指定の場所へ持ち込みます。

費用

  • 1頭につき3,000円です。
  • 持ち込みでも収集でも、料金は同じです。
  • 連絡先:
  • 品川区清掃事務所: 03-3490-7051

こんな方におすすめ

  • 費用を抑えたい方。
  • お骨を手元に残すことにこだわらない方。
  • 行政に任せることで、手続きを簡潔に済ませたい方。

3. 民間のペット葬儀社に依頼する方法

人間と同じように、ペット一体一体を大切に見送り、手厚く供養したいと考える方が利用する方法です。品川区内には葬儀社はありませんが、多くの業者が区内への出張や送迎に対応しています。

内容

  • 個別火葬: ペットを一体ずつ個別に火葬します。火葬後にお骨を骨壷に収めて返してもらう**「返骨」**が基本です。
  • 立会い火葬: 家族が火葬に立ち会い、お骨上げまで行えるプランです。人間のお葬式に最も近い形です。
  • 一任個別火葬: 葬儀社のスタッフにペットを預け、個別火葬からお骨上げまで全てをお任せするプランです。後日、お骨を受け取ります。
  • 合同火葬: 複数のペットと一緒に火葬します。区のサービスと同様、返骨はできませんが、提携する霊園で供養してもらえます。料金は最も安価です。

手続きの流れ

  1. インターネットや電話でペット葬儀社を探し、連絡します。「品川区 ペット火葬」「大田区 ペット葬儀」などで検索すると、近隣の業者がたくさん見つかります。
  2. 希望するプラン(個別、立会いなど)や日時を伝え、予約をします。
  3. 葬儀社の指示に従い、ペットを安置します。(保冷剤で冷やすなど)
  4. 予約した日時に、訪問火葬車が自宅に来てくれるか、斎場へ自分で連れて行くか、送迎を依頼します。
  5. プランに沿って、お別れのセレモニー、火葬、お骨上げなどを行います。

費用

  • 費用はペットの体重火葬プランによって大きく変動します。
  • 合同火葬: 10,000円~20,000円程度
  • 一任個別火葬: 15,000円~50,000円程度
  • 立会い個別火葬: 20,000円~60,000円程度
  • ※上記はあくまで目安です。小鳥やハムスターなどの小動物はより安く、大型犬は高くなる傾向があります。

こんな方におすすめ

  • 家族として、人間と同じように丁寧にお別れをしたい方。
  • お骨を手元に残したい、お墓や納骨堂に納めたい、自然に還したい(散骨)など、供養の方法を選びたい方。
  • 最後の時間を家族だけで静かに過ごしたい方。

4.犬が亡くなった場合の注意点

犬が亡くなった場合は、上記の手続きに加えて、必ず死亡届を提出する必要があります

手続き

  • 品川区保健所生活衛生課の窓口、または電子申請、郵送で「飼い犬の死亡届」を提出します。
  • これにより、犬の登録が抹消されます。
  • 期限: 亡くなってから30日以内です。
  • 連絡先:
  • 品川区保健所 生活衛生課: 03-5742-9137

突然のことで動揺されると思いますが、まずはご自身やご家族が納得できるお別れの形を考え、慌てずにどちらの方法にするか選んであげてください。

5.終わりに

愛犬「はな」を見送ったあの日から、季節は何度か巡りました。それでも、ふとした瞬間に、ソファの定位置に丸まっていたぬくもりや、おかえりと駆け寄ってくる足音の幻を探してしまうことがあります。

大切な家族を失う悲しみは、どれだけ時間をかけても、完全に消えることはないのかもしれません。

しかし、私が「はな」からもらった、数えきれないほどの愛情、笑顔、そしてかけがえのない想い出は、決して色褪せることはありません。その想い出こそが、これからも私の人生を温かく照らし続けてくれる、一番の宝物です。

品川区で、大切な家族を見送る選択肢は、一つではありません。行政にお願いすることも、民間の葬儀社で手厚く弔うことも、どちらが正しいというわけではないのです。一番大切なのは、飼い主であるあなた自身が、「この子らしく送ってあげられた」と、心から納得できるお別れの形を選ぶこと。

そして、どんな形であれ、あなたが注いだ愛情と過ごした時間は、あの子の魂に永遠に刻まれています。

さよならは、終わりではありません。それは、たくさんの「ありがとう」を伝え、想い出を胸に、また前を向いて歩き出すための、大切な儀式なのだと私は信じています。この情報が、今まさに深い悲しみの中にいるあなたの心に、少しでも寄り添うことができたなら幸いです。

品川区民とつくる未来 代表 新井さとこ

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