「助けて」が言えない親子を、孤立させない。品川区の児童虐待・ネグレクト問題について

皆さん、こんにちは。

政治団体「品川区民とつくる未来」の新井さとこです。

子育ては、喜びや幸せを感じる瞬間に満ちていますが、同時に、出口の見えないトンネルにいるような不安や孤独を感じる瞬間もあるのではないでしょうか。

「言うことを聞かない子どもに、ついカッとなって手を上げてしまった…」

「疲労困憊で、子どもの食事の準備もままならない…」

これは、どこか遠い場所の話ではありません。核家族化が進み、地域のつながりが希薄になった現代社会では、どんな家庭でも起こりうることです。

今日は、私たちの品川区で、子どもたちの安全と未来を守るために、今一度目を向けなければならない「児童虐待・ネグレクト」の問題について、皆さんと一緒に考えたいと思います。


積極的なセーフティネット作り:品川区の取り組み

まず知っていただきたいのは、品川区がこの問題に対して、決して手をこまねいているわけではないということです。品川区は、子どもと家庭を支えるために、様々な取り組みを力強く進めています。

  • 身近な相談窓口の充実
    区内には「子ども家庭支援センター」や「家庭あんしんセンター」といった専門の相談機関があります。また、各児童センターで行われている「子育てネウボラ相談」など、親子が日常的に訪れる場所に相談機能を持たせることで、「ちょっと困った」を気軽に話せる環境が整えられています。
  • 連携で支える「虐待防止ネットワーク」
    区役所だけでなく、学校、保育園、医療機関、警察などが連携する「品川区虐待防止ネットワーク推進協議会」が設置されています。これにより、様々な角度から子どもや家庭のSOSをキャッチし、組織的に支援につなげる体制が作られています。
  • 区独自の「児童相談所」開設へ
    これまで東京都が担ってきた児童相談所の機能を、より地域に密着した形で迅速に提供するため、品川区独自の児童相談所の開設準備が進められています。これは、区が主体となって子どもたちを守り抜くという、強い決意の表れです。

それでも残る課題と、見えにくいリスク

こうした手厚い取り組みがある一方で、依然として深刻な課題も残されています。

一番の課題は、「孤立」です。支援の手はたくさん用意されていても、その情報が届かなかったり、「相談することは恥ずかしいことだ」という思いから、一人で問題を抱え込んでしまったりするご家庭が後を絶ちません。

特に、身体的な暴力だけでなく、食事を十分に与えない、ひどい言葉で人格を否定するといった「ネグレクト(育児放棄)」や「心理的虐待」は、外部から非常に見えにくいのが実情です。

「あの子、いつも同じ服を着ているな…」

「あのお母さん、なんだかすごく疲れているみたい…」

こうした地域の中での小さな「気づき」が、実は深刻な事態を防ぐための、何より重要なサインなのかもしれません。


あなたの「気づき」が、親子を救う第一歩に

もし、あなたの周りで「もしかして…」と感じることがあったら、どうかためらわないでください。ためらいが、取り返しのつかない事態につながることもあります。

児童相談所虐待対応ダイヤル 「189」(いちはやく)

この3桁の番号にかければ、お近くの児童相談所につながります。相談や通告は匿名で行うことができ、連絡した人の秘密は固く守られます。 あなたの思い過ごしかもしれません。それでも、いいのです。専門機関が適切に対応し、必要な支援へとつなげてくれます。

子育てに奮闘する保護者を罰することが目的ではありません。親子が笑顔を取り戻せるように、社会全体で支えていくことが目的なのです。


この問題は、私たち一人ひとりが「自分ごと」として捉え、地域全体で見守りの輪を広げていくことが不可欠です。

そしてもし、今あなたが子育てで追いつめられていたり、ご近所のことで胸を痛めていたりするのなら。

行政の窓口に電話するのは少し勇気がいる、と感じるかもしれません。

そんな時は、まず私、新井さとこにお話を聞かせてください。

一人の地域住民として、同じ子育てを経験した親として、あなたのお気持ちに寄り添います。秘密は厳守しますので、どうぞご安心ください。

大切なのは、あなたが一人で抱え込まないことです。

ご連絡を、心からお待ちしています。

品川区民とつくる未来 代表 新井さとこ

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