こんにちは。「品川区民とつくる未来」代表の、新井さとこです。
これまで私は女性の皆さんが直面する様々な課題について考えてみました。
更年期という健康課題を乗り越える「フェムテック支援」。
仕事と両立が難しい「ケアラー(介護者)支援」。
いずれも、多くの女性の皆さんが直面する、切実で重要な課題です。
しかし、これらの支援策を考える時、ある一つの傾向に気づきます。それは「女性支援=子育て支援」という図式に、偏りがちであるということです。もちろん、子育て支援は、品川区の未来にとって最も重要な政策の一つです。私も待機児童問題の解消や、子どもたちが健やかに育つ環境づくりについて考えてきました。しかし、「女性」の生き方は、「ママ」という役割だけではありません。
- キャリアを追求し、結婚しないことを選んだ「おひとりさま」
- 夫婦二人で働き、子どもを持たないことを選んだ「DINKS(ダブルインカム・ノーキッズ)」
- 事実婚、あるいは同性パートナーと生活する方
- 様々な事情で、意図せず独身でいる方
品川区には、多様な価値観とライフスタイルを持つ多くの女性たちが暮らしており、彼女たちが抱える悩みや困難は、「子育て」とはまったく別の次元にあります。私は、こうしたあらゆる女性の「選択」と「生き方」を、品川区が尊重し、サポートするべきだと強く考えています。今日は、「ママ」という枠を超えて、多様な生き方を選んだ女性たちが品川区で安心し、自分らしく輝くための支援について私の考えをお話しします。
1. 「おひとりさま」の女性が抱える見過ごされた不安
独身の女性が品川区で暮らす時、どのような不安や困難があるでしょうか。それは、「子育て世代」の女性には、なかなか理解されにくい、しかし非常に深刻なものです。
不安1:孤独と孤立という「社会的な隙間」
子育てをしていれば、保育園、幼稚園、学校を通じて、地域やママ友との繋がりが自然と生まれます。しかし、ひとりで暮らす女性は仕事が終われば家と職場の往復になりがちです。
- 「体調が悪い時、頼れる人が近くにいない」
- 「老後に、誰にも看取られずに死を迎えるかもしれない」
- 「地震や災害が起こったとき、一人で乗り切れるだろうか」
こうした「孤独と孤立」は、単なる寂しさではなく、生命や安全に関わる深刻なリスクですが、しかし行政のコミュニティ支援や見守りサービスは、高齢者や要介護者が中心になりがちで、現役世代の「おひとりさま」は、支援の網から抜け落ちてしまっています。
不安2:キャリアと健康という「ダブルの負担」
DINKSや独身の女性は、仕事における責任や貢献度が高く、キャリアの最前線で活躍している方が多いです。しかし、その分、仕事によるストレスやプレッショナルが大きくなります。体調を崩しても「代わりに病院に付き添ってくれる人」も「家事や食事を作ってくれる人」もいません。
頼れる家族が近くにいないため、病気になれば、仕事・生活・医療の手配の全てを、体調が悪い中で、ひとりでこなさなければなりません。これはキャリアの中断や健康の悪化に直結します。
不安3:住居と経済的なリスク
賃貸住宅を借りる際「保証人がいない」というだけで、契約を断られたり、高い保証会社費用を求められたりするケースが未だにあります。また、将来的な介護や病気の費用を考えると、「頼る人がいない分、より多くの貯蓄が必要」という、経済的なプレッシャーも重くのしかかります。品川区は、こうした多様な生き方をする女性たちが「私はひとりじゃない」「この街に頼っても大丈夫だ」と、心から感じられる街であるべきです。
2. 「子育て優遇」ではない、「全ての女性を支える」という視点
これまで、行政サービスや民間企業のサービスは、「核家族(夫・妻・子)」をモデルに設計されてきました。これが、子育てをしない女性たちに「行政は私たちの生活には関心がない」と感じさせてしまう原因です。
行政は、全ての区民の生活基盤を公平に支える義務があります。子どもの有無や、結婚の形態によって支援に差があってはなりません。私たちが目指すべきは、子育て世代だけを優遇するのではなく「ライフイベントや家族形態に関係なく、誰もが安心して暮らせる普遍的な基盤」を築くことです。
3. 新井さとこが提案する「多様な女性の選択を支える」3つの支援策
品川区で暮らす「おひとりさま」や「DINKS」の女性たちが、孤独や不安を解消し安心した暮らしを享受するために私は、以下の3つの柱で区独自の支援を構築することができないかを考えてみました。
提案1:『安全』と『安心』を繋ぐ地域見守りネットワーク
現役世代のおひとりさま女性が「孤立死」や「災害時の孤立」に直面しないための、具体的な見守り・繋がり支援が必要です。
- 「ご近所サポーター」のマッチング支援
地域包括支援センターや民生委員などと連携し、高齢者だけでなく、「孤立しがちな現役世代のおひとりさま」と「地域活動に意欲のあるサポーター(有償ボランティアも含む)」を繋ぐマッチングプラットフォームを構築します。「週に一度の安否確認」「体調不良時の簡単な買い物代行」「災害時の声かけ」など、顔の見える緩やかな繋がりを区が創出します。 - 行政サービスと連携した『緊急連絡先』の整備
区役所や公共サービスの一部(例:図書館、区のスポーツセンターなど)で、独身女性が「緊急連絡先」として登録できる仕組みを検討します。体調不良で倒れた際などに、区の担当部署が病院や事前に登録された「遠方の家族」に連絡を取るなど、行政が一時的なセーフティネットの役割を果たします。
提案2:『生活基盤』のバリアフリー化(住居・法律支援)
多様な生き方を選ぶ女性の「生活インフラ」を区が後押しします。
- 賃貸契約・保証人問題への区の仲介
品川区と連携協定を結んだ不動産組合に対し、「独身女性やDINKS世帯への公平な審査」を働きかけます。さらに、保証人が見つからず困っている区民のため、区が連携する公益法人やNPOを紹介し、連帯保証人代行サービスの利用を支援します。 - 「もしも」のための法的な準備支援
独身の方や事実婚のカップルは、法的な権利や相続で不安を抱えがちです。区の法律相談で「遺言書の作成」「任意後見人制度」「尊厳死宣言」といった老後の準備に関する無料相談会を定期的に開催し、専門家(弁護士・行政書士)へのアクセスを支援します。 - DINKS世帯向けの住居支援
子育て世帯向けの優遇が多い中、DINKS世帯が区内で良質な住居を確保できるよう、例えば「共働き世帯向けの家賃補助制度(所得制限あり)」を試験的に導入するなど、全ての勤労世帯への住居支援を検討します。
提案3:『健康』を支えるフレキシブルな医療アクセス
ひとりで働く女性が健康不安からキャリアを諦めないための支援を強化します。
- 夜間・土日の「オンライン診療バウチャー」提供
仕事で平日の日中に病院に行けない独身女性のため、区が認定したオンライン診療サービスに対し、利用料の一部を助成します。特に、働く女性特有の健康問題(更年期、婦人科系疾患、メンタルヘルスなど)に特化したオンライン専門医へのアクセスを強化します。 - 地域活動への参加を促す「健康ポイント」制度の創設
健康チェックや、区が推奨する地域活動(ボランティアなど)に参加した女性に「ポイント」を付与します。このポイントを、区内のスポーツジムの利用料補助や、健康診断のオプション検査費用などに利用できるようにすることで、健康維持と地域交流を同時に促します。
4. 「共感」から「共生」へ。品川区の成熟
私たちが目指すのは、「子育てをするママ」と「それ以外の女性」の対立ではありません。
互いの生き方を尊重しあい「あなたの選択をこの街は応援しているよ」と伝え合える成熟した社会で、子育てをしない生き方を選ぶ女性も社会の貴重な担い手です。彼女たちが納税し、地域経済を支え高度な専門知識で社会に貢献してくれているからこそ、子育て支援も持続可能なのです。
「ママ」という生き方も、
「おひとりさま」という生き方も、
「DINKS」という生き方も、
すべてが等しく価値を持ち、尊重される品川区。
多様な生き方をする女性たちが「品川区に住んでよかった」「これからもここで、私らしく生きていきたい」と心から思えるよう、新井さとこは、多様性を実現する施策に取り組んでいきたいと思います。あなたの選んだ「私らしい生き方」を品川区の力にしていきましょう。
そのための声やご意見を、ぜひ私にお聞かせください。
品川区民とつくる未来 代表 新井さとこ
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