ひとりで頑張るママを、ひとりにしない。品川区のシングルマザー支援と、私たちが共に考えるべきこと

皆さま、こんにちは!新井さとこです。

「母の目で。庶民の感覚で。」を胸に、日々活動しています。

今回は、品川区で子育てに、仕事に、と日々奮闘されている「ひとり親家庭」、特にシングルマザーの皆さんのための支援についてお話ししたいと思います。

子育ては、ただでさえ大変なこと。それを一人で担うママたちには、同じ「母」として、心からの敬意とエールを送ります。そんな皆さんが少しでも安心して、前向きに暮らせるよう、品川区には様々なサポートがあります。

知ってほしい、品川区のサポート体制

まず、どんな支援があるのかを知ることが第一歩です。一人で抱え込まず、ぜひ活用してください。

  • 経済的な支援
    お子さんの健やかな成長を支えるため、国や区から手当が支給されます。「児童扶養手当」や「児童育成手当」がその代表です。また、親子で病院にかかった際の医療費の自己負担分を助成する「マル親医療証」など、家計の負担を軽くするための制度も整っています。
  • 仕事と住まいの支援
    安定した生活の基盤となる仕事と住まい。区では、資格を取ってキャリアアップを目指すお母さんを応援する「高等職業訓練促進給付金」や、就職に関する相談ができる窓口を設けています。また、住まい探しのお手伝いもしています。
  • 気軽に話せる相談窓口
    「子ども家庭支援センター」には、ひとり親家庭の様々な悩みごとを聞いてくれる専門の相談員がいます。「最近、子育てがうまくいかない」「これからの生活が不安…」そんな心の内を、誰かに話すだけでも、気持ちが楽になることがあります。冠婚葬祭や病気など、いざという時に家事や育児をお手伝いしてくれる「一時介護事業」も、心強い味方です。

支援の裏側にある、切実な「声」

しかし、制度があるから安心、というわけでは決してありません。支援を受けていてもなお、多くのママたちが厳しい現実に直面しています。

  1. 経済的な厳しさと「支援の崖」
    日本のひとり親家庭の貧困率は、他の先進国と比べても高い水準にあり、深刻な社会問題です。特に問題なのが、収入が少し増えたことで手当が打ち切られ、かえって手取りが減ってしまう「支援の崖」と呼ばれる現象です。頑張って働こうという意欲を削いでしまいかねない、制度上の大きな課題です。
  2. 社会的な孤立と心の負担
    「頼れる人が近くにいない」「仕事と子育てに追われ、誰かと話す時間もない」。そんな中で、たった一人ですべてを背負い、社会から取り残されたような孤独感に苛まれるママたちがいます。心や体の不調を感じても、自分のことは後回しにしてしまうケースも少なくありません。
  3. 仕事と子育ての両立の壁
    子どもの急な発熱で仕事を休まざるを得なかったり、残業ができずにキャリアを諦めたり。「子育てへの理解がある職場」は、まだまだ少ないのが現状です。非正規雇用で働く方も多く、安定した収入を得ながら子育てをするというのは、本当に大変なことです。

「個人の問題」にしない。社会全体で支えるために

これらの課題は、決してママ個人の努力だけで解決できるものではありません。私たち社会全体で、その頑張りを支える仕組みを作っていく必要があります。

例えば、急な残業や出張にも対応できるような柔軟な夜間・休日保育の拡充。ひとり親家庭の親子が気軽に集い、食事をしながら交流できる「こども食堂」のような居場所づくり。そして何より、ひとり親家庭への偏見をなくし、地域全体で温かく見守る意識を育てていくことが大切です。

私、新井さとこは、こうした現場の切実な声を品川区に届け、ひとり親家庭の皆さんが本当に必要としている支援策を実現するため、全力で働きます。収入の状況に合わせてきめ細かく変化する支援制度や、子育てと仕事が両立しやすい社会の実現に向けて、皆さんと一緒に考えていきたいです。

あなたは、けっして一人ではありません。困ったとき、辛いときは、どうぞ周りを頼ってください。そして、私にもお気軽にお声がけくださいね。

品川区民とつくる未来 代表 新井さとこ

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