こんにちは。「品川区民とつくる未来」代表の、新井さとこです。
私は今、政治団体の代表として活動していますが、同時にひとりの母親でもあります。
そして、子どもを出産したあの日――
産後の疲労と、初めての育児の不安で心がいっぱいだった私に、品川区から届いた一通の封筒がありました。
それが、「出産祝い品のご案内」でした。
あのとき感じた小さな喜びと安心は、今も忘れられません。
今回は、そんな実体験を交えながら、品川区の「出産祝い品」制度についてお話ししたいと思います。
品川区の「出産祝い品」ってどんな制度?
品川区では、赤ちゃんが生まれた家庭に、出産祝い品(カタログギフト)を贈っています。対象となるのは、品川区に住民登録がある方で、出産届を提出した家庭。
つまり、「出産届を区役所に提出した人」に対し、お祝いの気持ちを込めて贈呈される品です。
カタログギフトの内容は、赤ちゃん用品から日用品まで幅広く、家庭の状況に合わせて自由に選ぶことができます。品川区の子育て支援課が窓口となり、出産届を提出すると後日、自宅に案内が届きます。出産後の慌ただしい時期に、わざわざ窓口に足を運ばなくてもよいように、郵送で受け取れるのもありがたい点です。
どんなものが選べるの?
私のときに届いたカタログには、赤ちゃん用品のほか、
・オーガニックコットンのベビー服
・授乳クッション
・育児グッズ(哺乳瓶、体温計、ベビーバス用温度計など)
・食品や日用品の詰め合わせ
・図書カードや食事券
など、多彩なラインナップが掲載されていました。
「必要なものを、自分の家庭に合わせて選べる」ことがこの制度の大きな魅力です。区が一律の品を配るのではなく「家庭ごとの多様性」に寄り添う形がとられている。そこに、品川区の優しさと時代への感度を感じます。
私がこの制度に救われた瞬間
私自身、出産直後はすべてが初めてのことばかりで何もかもが手探りでした。夜泣き、授乳、オムツ替え、寝不足。それに加えて、買い物に行く時間すらなく必要なものが手に入らないことも多かったのです。
そんな時に届いたのが、品川区からの出産祝い品の案内でした。「おめでとうございます」「これからも応援しています」という言葉とともに、カタログが同封されていて、それを見た瞬間、涙が出てしまいました。
“ああ、見守ってくれているんだ”と感じたのです。
行政の支援というと、どこか事務的な印象を持つ人もいるかもしれません。けれど、あの時の私には、その封筒が「区からの温かい手紙」に見えました。「あなたの子どもの誕生を、私たちは一緒に喜んでいます」という気持ちが伝わってきたのです。
出産祝いの意味 ― “モノ”以上のメッセージ
この制度の本当の価値は、モノそのものではなく社会からの承認だと思います。出産という大仕事を終えた母親に対して、「おめでとう」「お疲れさまでした」「これからもひとりじゃないですよ」そう伝える仕組みこそが、この制度の本質です。
- 育児が始まると、どうしても孤独になります。
- 夜中の授乳、慣れない家事、身体の痛み。
- 誰にも相談できず、涙がこぼれる夜もあります。
そんな中で行政から届く「お祝い」は、ほんの少し心を明るくしてくれる。
“自分たちは社会に支えられている”という実感を与えてくれます。
品川区がこの制度を続けている理由
品川区では、子育て支援の柱として「安心して子どもを産み、育てられる環境づくり」を掲げています。出産祝い品制度は、単なるプレゼントではなく、「出産・子育て世帯への伴走支援」の入り口でもあります。
出産祝いの案内と一緒に、育児相談・健康診査・予防接種などの情報も届く仕組みになっています。つまり、この制度は「区からの応援メッセージ」であると同時に、“ここから支援が始まります”というサインでもあるのです。
- 制度を通して、区と家庭の距離を縮める。
- そして、困った時にすぐに相談できる関係を築く。
この流れが、品川区の子育て支援の大きな特徴です。
「行政サービス」が“心の支え”になるとき
私は政治活動の中で、多くの方から「行政サービスは冷たい」「書類が難しい」という声を聞いてきました。確かに、窓口対応や制度設計の細かさで戸惑うこともあります。しかし、出産祝い品のように、行政が「心を込めて」届ける仕組みは、人の気持ちを確かに動かします。
行政の制度は、ただの事務手続きやお金の流れではありません。それは、「人の不安を少しでも軽くする」「小さな笑顔を増やす」ための仕組みであるべきだと、私は考えています。
あの日、出産祝い品の案内を手にして、ほっと涙を流した自分がいました。その経験があったからこそ、今こうして“制度を届ける側”の立場になっても、「人の心に届く支援」を追求したいと思うのです。
制度の今とこれからの可能性
品川区の出産祝い品制度は、今後も形を変えながら続いていくと思います。たとえば、オンラインでカタログを選べるようにしたり、地域の商店と連携して地元商品を選択肢に加えたり――。
“地域に還元される仕組み”として発展させていくことも考えられます。
また、双子・三つ子の家庭や、里帰り出産をした方など、ケースに応じた柔軟な対応も求められる時代です。「すべての親に、等しく温かいメッセージを届ける」ことを大切にしながら、制度がより実感を伴うものに育っていってほしいと思います。
母として、そして政治に携わる者として
私にとって、出産祝い品は「小さな贈り物」以上の意味を持っていました。それは、“このまちで子育てしていいんだ”という確信をくれた出来事でもあります。子どもが生まれた瞬間、私たちは新しい家族になると同時に、「まちの一員」としての第一歩を踏み出します。
その時に差し伸べられる行政の手が温かいかどうかで、地域への信頼は大きく変わります。だから私は、この制度を大切にしながら、さらに“心に届く支援”として育てていきたいと考えています。新しい命を迎えた家庭が、「おめでとうございます」の言葉とともに、“安心して笑顔で暮らせる”まちをつくること――
それが、これからの政治の役割だと思っています。
最後に ― 小さな贈り物がつなぐ未来
出産祝い品のカタログを開いたとき、私は一瞬、娘の未来を思い浮かべました。「この子が大きくなったとき、どんな社会であってほしいだろう」と。行政の支援は、形としては小さなものかもしれません。
けれど、それを受け取った一人の母の心に“温かい記憶”が残るなら、それは立派な社会の投資です。未来の親たちが、同じように安心して出産し、笑顔で子育てできるように。
その第一歩として、この「出産祝い品制度」をこれからも大切に守っていきたいと思います。
品川区民とつくる未来 代表 新井さとこ
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