こんにちは。「品川区民とつくる未来」代表の、新井さとこです。
年末の大掃除をしていたとき、いただきものの缶詰や乾麺が、賞味期限ぎりぎりの状態で棚の奥から出てきたことがあります。「もったいないな」と思いながらも、結局そのまま処分してしまった経験は、私だけではないはずです。品川区では、こうした「もったいない」を減らすための取り組みが進められています。今回は、フードバンクと食品ロス削減についてお伝えします。
「SHINAGAWA“もったいない”プロジェクト」
品川区は、「もったいない」の精神を広めるため、「SHINAGAWA“もったいない”プロジェクト」を立ち上げ、食品ロスの削減と普及啓発の活動を行っています。家庭で余っている食品を持ち寄り、福祉団体や施設、フードバンクに寄付する「フードドライブ」活動が、その柱の一つです。
フードドライブの常設窓口は、区役所内の環境課と、環境学習交流施設「エコルとごし」に設置されています。受け付けている食品は、お米、パスタ、乾麺、インスタント食品、レトルト食品、缶詰、お茶、コーヒー、調味料など多岐にわたります。
子どもたちへの啓発活動
品川区では、区内の保育園や幼稚園に「食品ロス」をテーマにした紙芝居を配布し、各園で読み聞かせを実施しています。小さいうちから「もったいない」という感覚を育てることは、大人になってからの生活習慣にも大きく影響すると感じています。娘の通う園でも、食べ物を大切にする話を先生から聞いたと、家で嬉しそうに話してくれたことがありました。
企業との連携も進む
品川区は令和6年11月12日、フードシェアリングアプリ「TABETE」を運営する株式会社コークッキングと、食品ロス削減に向けた連携協定を締結しました。飲食店などで売れ残りそうな食品を、アプリを通じてお得に購入できる仕組みで、事業者にとっては廃棄ロスの削減、利用者にとってはお得な買い物になる、双方にメリットのある取り組みです。
「こども宅食」との連携
また、コンビニエンスストアと連携した「品川区しあわせ食卓事業」も継続的に実施されています。以前このブログで取り上げたひとり親家庭への食品提供の取り組みとも重なる部分があり、食品ロス削減と子育て支援という、二つのテーマが交わる興味深い事例だと感じています。
残る課題
- フードドライブの常設窓口の存在が、まだ十分に知られていないこと
- 受け付け可能な食品の種類が限られており、生鮮食品などは対象外であること
- 集まった食品を、必要としている家庭や団体へ確実に届ける物流の仕組みづくり
- 食品ロス削減の取り組みが、一部の意識の高い層にとどまりがちであること
事業系食品ロスへの対応
家庭からの食品ロスだけでなく、飲食店や小売店から出る「事業系食品ロス」も、大きな課題です。品川区が連携協定を結んだフードシェアリングアプリのような取り組みは、この事業系食品ロスの削減に直接的な効果が期待できる施策です。家庭・事業者、両方の側面からのアプローチが、これからさらに重要になっていくと感じています。
他の自治体の取り組みに学ぶ
他の自治体では、スーパーマーケットの店頭に常設のフードドライブ回収ボックスを設置し、買い物のついでに寄付ができる仕組みを整えているところもあります。日常の動線の中に「もったいない」を減らす選択肢を組み込むことが、参加のハードルを下げる鍵になると感じています。
わたしからの提案
- フードドライブの回収拠点を、区内のスーパーや商店街にも広げること
- 集まった食品を必要な家庭に届ける仕組みを、こども食堂などと連携して強化すること
- 食品ロス削減の啓発を、保育園・幼稚園だけでなく小中学校にも広げること
区民から寄せられた声
「賞味期限が近いと寄付してはいけない気がしていた」「フードドライブの存在は知っていたが、どこに持っていけばいいか分からなかった」。食品ロス削減について、こうした誤解や情報不足の声をよく聞きます。
賞味期限についての誤解
賞味期限は「おいしく食べられる期限」であり、過ぎたら即座に食べられなくなるわけではありません。この違いが正しく理解されていないことも、家庭での食品ロスが減らない一因だと感じています。フードドライブでも、賞味期限まで一定期間が残っている食品であれば、寄付として受け付けてもらえます。
食品ロスが環境に与える影響
食品ロスは、単にもったいないというだけでなく、廃棄する際の焼却処理によるCO2排出という、環境面での負荷にもつながっています。以前取り上げた脱炭素政策とも関連する、地味に見えて実は大きなテーマです。
わたしからの提案
フードドライブの拠点を、区内のスーパーや商店街、学校にも広げること。集まった食品を必要な家庭に届ける仕組みを、こども食堂やしあわせ食卓事業と連携して強化すること。そして、食品ロス削減の啓発を、より幅広い世代に向けて発信することを提案したいと思います。
家庭でできる小さな工夫
買いすぎない、使い切る、期限が近いものから使う。特別なことをしなくても、家庭の中でできる食品ロス削減の工夫はたくさんあります。娘と一緒に冷蔵庫の中身を確認する習慣をつけてから、我が家の食品ロスは以前よりずいぶん減りました。
フードバンクを支える仕組みづくり
フードバンク活動は、多くの場合ボランティアの善意によって支えられています。継続的に活動を続けるためには、運搬手段の確保や保管場所の整備など、行政による後方支援も欠かせません。善意だけに頼らない、持続可能な仕組みづくりを、これからも後押ししていきたいと思います。
おわりに
「もったいない」を「ありがとう」に変える取り組みが、これからも品川区に広がっていくことを願っています。
子どもたちに伝えたい「もったいない」の心
食品ロスの問題は、次の世代にどう受け継いでいくかが大切なテーマです。娘と一緒にスーパーで買い物をするとき、必要な分だけを買う、賞味期限の近いものから選ぶといった習慣を、日常の中で自然と伝えていきたいと思っています。小さな積み重ねが、将来の食品ロス削減につながっていくはずです。
「もったいない」を「ありがとう」に
まだ食べられる食品が、必要としている誰かの元へ届く。そんな当たり前の循環が、品川区にしっかりと根づいていくよう、これからも活動を続けていきたいと思います。
もったいないを減らす社会の仕組み
個人の努力だけでなく、社会全体の仕組みとして食品ロスを減らしていくことが、これからますます重要になります。企業、行政、家庭がそれぞれの立場で「もったいない」を減らす工夫を積み重ねていくことで、大きな変化につながっていくと信じています。
おわりに
まだ食べられる食品が、必要な人の元に届く品川区を、これからも一緒につくっていきたいと思います。
いただいたご意見をお待ちしています
フードドライブの利用経験や、食品ロス削減の工夫があれば、ぜひ教えてください。皆様のアイデアを、これからの取り組みに活かしていきたいと思います。
次の世代に引き継ぐ「もったいない」の心
食べ物を大切にする心は、一朝一夕には育ちません。家庭で、学校で、地域で、繰り返し伝えていくことで、少しずつ根づいていくものだと思います。これからも、その一助となる情報発信を続けていきたいと思います。
「もったいない」を「ありがとう」に変える取り組みが、これからも品川区に広がっていくことを願っています。
小さな行動の積み重ね
食品ロス削減は、一人の大きな行動よりも、多くの人の小さな行動の積み重ねによって実現するものです。一人ひとりができることから、少しずつ始めていただけたらと思います。
まとめとして
食品ロスの問題は、遠い誰かの話ではなく、私たちの台所から始まる身近なテーマです。今日の夕食の準備から、少しずつ「もったいない」を意識してみませんか。
「もったいない」が「ありがとう」に変わるまちを、これからもつくっていきます。
フードバンクと連携する団体の広がり
品川区内では、フードバンク活動を通じて、こども食堂や生活困窮者支援団体など、様々な団体が食品を必要な家庭に届けています。こうした団体同士のネットワークが強化されるほど、食品ロス削減と生活支援、二つの効果を同時に高めることができると感じています。
今日、冷蔵庫の中身を一度確認してみることから、始めてみませんか。
フードドライブに参加してみませんか
フードドライブへの参加は、思っているよりずっと気軽にできます。家にある未開封の食品を一つ持って、区役所やエコルとごしの窓口に立ち寄るだけです。「もったいない」を「ありがとう」に変える最初の一歩を、ぜひ踏み出してみてください。
気軽な一歩から
フードドライブへの参加は、思っているよりずっと気軽にできます。家にある未開封の食品を一つ持って、窓口に立ち寄るだけ。「もったいない」を「ありがとう」に変える最初の一歩を、ぜひ踏み出してみてください。
今日、冷蔵庫の奥にあるものを、もう一度確認してみてください。
一人の母として
「もったいない」という気持ちを、行動に変える仕組みが、少しずつ品川区に根づいてきています。まだ食べられる食品が、必要としている誰かのもとへ届くまちを、これからも一緒につくっていきたいと思います。
品川区民とつくる未来 代表 新井さとこ
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