こんにちは。「品川区民とつくる未来」代表の、新井さとこです。
子どもを連れて外食をしようとしたとき、お店の前でふと漂ってくるタバコの煙に、思わず抱きかかえる腕に力が入ったことがあります。受動喫煙は、大人以上に子どもの体に大きな影響を与えると言われています。品川区では受動喫煙対策として、条例や法律に基づく様々な取り組みが進められています。今回は、その現状についてお伝えします。
品川区の条例とルール
品川区では平成15年に「品川区歩行喫煙および吸い殻・空き缶等の投げ捨ての防止に関する条例」を制定しています。そして令和7年7月1日からは、公共の場所、つまり道路や公園、広場などにおける喫煙に関する規制がさらに強化されました。以前このブログでも取り上げた路上喫煙の問題とも深く関わるテーマです。
飲食店における喫煙室のルール
改正健康増進法に基づく受動喫煙防止対策により、2人以上が利用する施設・店舗の屋内は原則禁煙となっています。喫煙する場所を設ける場合には、基準を満たした喫煙室を設置する必要があり、その基準は施設の類型ごとに細かく定められています。飲食店は「食事の提供を主目的とする飲食店」として分類され、シガーバーやたばこ販売店といった「喫煙目的施設」とは異なるルールが適用されます。
つまり、同じ「喫煙できるお店」であっても、その位置づけによって適用される規制が異なるという、少し複雑な制度になっています。利用者としても、経営者としても、この違いを正しく理解しておくことが大切です。
子育て世代として感じること
子どもを連れて外出する立場からすると、「禁煙かどうか」は、お店を選ぶ大切な基準の一つです。事前に調べてから向かっても、実際にお店の前に喫煙スペースがあり、煙が漂ってきてがっかりすることもあります。ルール自体は整備されてきていても、それが徹底されているかどうかは、また別の問題だと感じています。
残る課題
- 喫煙室の設置基準を満たしていても、煙や臭いが外に漏れてしまうケースがあること
- ルールの複雑さから、事業者側の理解や対応にばらつきがあること
- 路上喫煙の規制が強化された地域とそうでない地域で、体感的な差があること
- 受動喫煙が子どもの健康に与える影響について、周知がまだ十分でないこと
喫煙者への配慮も忘れずに
受動喫煙対策を語るとき、喫煙者を一方的に責める論調になってしまうことがありますが、それは本質的な解決にはつながらないと感じています。喫煙者にも、周囲に配慮しながら喫煙できる環境を用意することは大切です。品川区内にも公衆喫煙所が設置されており、こうした場所の整備を進めることが、結果的に望まない受動喫煙を減らすことにつながります。
受動喫煙対策と観光客への周知
品川区には、国内外から多くの観光客が訪れます。日本の受動喫煙防止のルールは、海外と比べて分かりにくいと感じる外国人観光客も少なくありません。多言語での分かりやすい案内表示を増やすことも、受動喫煙対策を実効性のあるものにする上で欠かせない視点だと感じています。
他の自治体の取り組みに学ぶ
他の自治体では、公衆喫煙所の設置場所を分かりやすく地図上で公開したり、飲食店の喫煙・禁煙情報をアプリで検索できるようにしたりする取り組みが進んでいます。品川区としても、こうした情報発信の工夫を取り入れることで、喫煙者・非喫煙者どちらにとっても暮らしやすい環境を整えていけると感じています。
わたしからの提案
- 飲食店の禁煙・喫煙情報を、区民が事前に確認しやすい形で発信すること
- 公衆喫煙所の設置場所を分かりやすく周知すること
- 受動喫煙が子どもに与える影響について、啓発の機会を増やすこと
区民から寄せられた声
「妊娠中は特にタバコの煙に敏感になった」「喫煙所の場所が分かりにくく、結局路上で吸っている人を見かける」。受動喫煙対策について、妊婦や子育て世代からは特に切実な声が寄せられます。
妊婦への影響という視点
受動喫煙は、胎児の発育にも影響を与える可能性があると言われています。妊娠中の女性が安心して外出できるよう、受動喫煙対策は子育て支援の一環としても、もっと強く位置づけられるべきテーマだと感じています。
受動喫煙対策と地域経済のバランス
受動喫煙対策を強化することは、飲食店経営者にとって設備投資の負担増につながる面もあります。喫煙室の設置には相応の費用がかかり、特に小規模な飲食店にとっては大きな負担です。健康と経済、両方の視点をバランスよく考える必要があるテーマだと感じています。
わたしからの提案
喫煙室設置にかかる費用の一部を助成する制度を検討すること。禁煙・喫煙の情報を分かりやすく発信するプラットフォームを整備すること。そして、受動喫煙が健康に与える影響について、学校教育の中でも取り上げる機会を増やすことを提案したいと思います。
まずは知ることから
受動喫煙対策のルールは複雑に見えますが、まずは「屋内は原則禁煙」という大原則を知っておくだけでも、お店選びの参考になります。正しい知識を持つことが、喫煙者・非喫煙者双方にとって快適な環境づくりの第一歩です。
飲食店経営者の声にも耳を傾ける
受動喫煙対策の強化は、飲食店経営者にとって歓迎と負担、両方の側面があります。喫煙可能な店として長年営業してきたお店にとって、急なルール変更は経営への影響も大きいものです。移行期間の設定や、設備投資への支援など、経営者側の事情にも配慮した対応が必要だと感じています。
おわりに
子どもたちが安心して外食を楽しめるまちであるよう、これからもこのテーマを見つめ続けていきます。
受動喫煙対策と子どもの通学路
通学路沿いに喫煙所や、喫煙が黙認されているような場所があると、子どもたちが日常的に煙にさらされるリスクが高まります。以前取り上げた通学路の安全対策とも重なる視点ですが、交通安全だけでなく、受動喫煙という健康面のリスクからも、通学路の環境を見直していく必要があると感じています。
誰もが心地よく過ごせるまちへ
喫煙者にも非喫煙者にも、そして子どもたちにも心地よい環境を。バランスの取れた受動喫煙対策を、これからも見つめ続けていきたいと思います。
受動喫煙対策の今後の展望
今後、社会全体での禁煙志向がさらに強まっていくことが予想されます。品川区としても、時代の変化に合わせて、条例やルールを柔軟に見直していく姿勢が求められます。喫煙者への配慮を欠かさないバランス感覚を持ちながら、受動喫煙のない環境づくりを進めていくことが大切だと感じています。
おわりに
子どもたちが煙を気にせず安心して過ごせるまちであるよう、これからも見つめ続けます。
いただいたご意見をお待ちしています
受動喫煙対策について感じていることや、飲食店選びで困った経験があれば、ぜひ教えてください。皆様の声を、これからの政策提言に活かしていきます。
バランスの取れた社会を目指して
喫煙者への配慮を欠かさず、それでいて望まない受動喫煙を減らしていく。簡単ではないバランスですが、丁寧な対話を重ねながら、より良いルールづくりを目指していきたいと思います。
子どもたちが煙を気にせず安心して外食を楽しめる品川区であるよう、これからも見つめ続けます。
健康と暮らしやすさの両立
受動喫煙対策は、健康を守るという大義がある一方で、暮らしやすさや経営への配慮も欠かせないテーマです。両方の視点をバランスよく持ちながら、これからも考え続けていきたいと思います。
まとめとして
受動喫煙対策は、健康というシンプルなテーマに見えて、実は経済や地域文化とも絡み合う複雑な問題です。一つの答えを急がず、対話を重ねながら、より良い形を模索し続けていきたいと思います。
子どもたちが安心して外食を楽しめるまちであるよう、これからも見つめ続けます。
喫煙室設置の実態
実際に基準を満たした喫煙室を設置している飲食店は、まだ限られています。費用面のハードルに加え、そもそも制度自体を正確に理解していない事業者もいると聞きます。行政による分かりやすい説明会や個別相談の機会を、もっと増やしていく必要があると感じています。
今日、お店を選ぶときに、少しだけ受動喫煙のことを意識してみていただけたらと思います。
電子タバコ・加熱式タバコの扱い
近年普及が進む加熱式タバコについても、紙巻きタバコとは異なる規制が一部で適用されています。専用の喫煙室であれば飲食をしながら利用できる場合もあり、消費者にとっても事業者にとっても、ルールの違いを正確に理解することが難しくなっています。分かりやすい情報発信が、これまで以上に求められていると感じています。
受動喫煙相談窓口の周知を
受動喫煙に関する苦情や相談を受け付ける窓口が区に設置されていますが、その存在自体があまり知られていません。困ったときにどこに相談すればいいのかを、もっと分かりやすく周知していくことが、実効性のある対策につながると感じています。
相談窓口の存在を含め、受動喫煙対策の全体像を、もっと分かりやすく区民に届けていきたいと思います。
今日から、お店選びの際に少しだけ意識を向けてみていただけたら嬉しいです。
一人の母として
子どもたちが、煙を気にすることなく安心して外食を楽しめるまちであってほしい。喫煙者・非喫煙者、双方が納得できるルールづくりを、これからも見つめていきたいと思います。
品川区民とつくる未来 代表 新井さとこ
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