こんにちは。「品川区民とつくる未来」代表の、新井さとこです。
今日は、私がこれまで多くの女性たちと出会い、話を重ねる中で強く感じてきたテーマ――「生きづらさ」と「メンタルヘルス」について書きたいと思います。
「私だけが弱いんじゃないか」と思ってしまう社会
日々、仕事、家事、育児、介護、地域活動。
女性たちは、誰かのために、何かのために、常に「頑張ること」を求められています。
そんな中で、ふと立ち止まったとき、胸の奥からこみ上げてくるのは、「もう疲れた」「自分だけが遅れている気がする」「どうして私だけこんなに大変なんだろう」――そんな思い。
でも、これは決して“あなたひとりのせい”ではありません。
社会の仕組みや、地域の支援のあり方、そして人と人とのつながりの弱まり。
それらが複雑に絡み合って、私たちの心を少しずつ追い詰めているのです。
「見えない負担」が女性を苦しめている
品川区でも、子育て世代やシングルマザー、介護を担う女性、高齢の一人暮らし女性など、さまざまな立場の方がいます。行政データだけを見ても、孤立やメンタル不調を感じる女性の数は年々増えています。しかし、その多くが「支援を受けること」自体に壁を感じてしまう現実があります。
その理由は、
- 「相談するほどのことじゃない」
- 「恥ずかしい」
- 「忙しくて時間がない」
- 「どこに相談すればいいかわからない」
という声に表れています。
つまり、支援が「ある」のに「届いていない」。
ここに、行政と地域が今、真正面から取り組むべき課題があります。
メンタルヘルスは特別なことではなく、「生きる力の土台」
メンタルヘルスというと、「うつ病」や「精神疾患」など少し構えてしまう方もいますが、私は「心の健康」は、誰もが日常的にケアすべきものだと思っています。たとえば風邪を引いたときに病院に行くように、心が疲れたときに話せる相手や休める場所があること。それが社会のあたりまえになることを、私は品川区から広げたいのです。
孤立を防ぐ「小さなつながり」から
メンタルヘルスを支えるのは、医療だけではありません。実は、もっと身近な「人とのつながり」「安心できる居場所」こそが、大きな支えになります。
たとえば――
- 週に一度、気軽に立ち寄れるカフェのような居場所
- 子育て中のママ同士が悩みを共有できるおしゃべり会
- 仕事帰りにふらっと参加できるワークショップ
- 生理や更年期、DVなどについて学べるセミナー
そうした「小さなつながりの場」を地域に点在させることが、孤立の連鎖を断ち切る第一歩になるのです。私自身、地域活動の中で「居場所カフェ」を立ち上げたとき、初めて来た女性が「誰にも言えなかった話を、ここでやっとできた」と涙を流されたことがありました。それは、支援制度では測れない「心の回復力」の始まりだったと感じています。
「支援される側」ではなく「共につくる側」へ
大切なのは、「支援する側」と「される側」を分けないことです。たとえば、メンタルに不調を抱えていた女性が、次は同じ経験をした誰かを支える側に回る。そうした循環が生まれることで、地域は「支援の連鎖」から「共生の連鎖」へと変わります。
私はこれを「リカバリー・コミュニティ」と呼んでいます。回復した人がまた誰かを支えることで、互いの尊厳が守られ、地域のつながりが強くなる。この考え方を品川区のまちづくりに取り入れていくことが、今、必要だと感じています。
行政にできること、地域にできること
行政の役割は、「制度」と「仕組み」を整えること。
一方で、地域には「顔の見える関係」を育てる力があります。
たとえば――
- 区が主体となって、地域カウンセラーやピアサポーター(当事者支援者)を育成・配置する。
- 区内の公共施設(文化センター・図書館など)を「メンタルヘルスの情報発信拠点」として開放する。
- 子育て支援・介護支援・福祉NPOが連携し、「女性の安心相談ネットワーク」をつくる。
こうした取り組みを進めることで、孤立や不安に陥る前に、自然と支援につながる仕組みを築けるのです。
「心の安全」が保障されるまちを目指して
メンタルヘルスは、個人の努力では解決できません。
それは、社会全体の「あり方」にかかわる問題だからです。
誰かの苦しさを「自己責任」とせず、「一緒に考えよう」「話を聞かせて」と言える関係を、まちの中で増やす。それが、真の意味で“安全なまち”“優しいまち”をつくることにつながるのではないでしょうか。
女性の生きづらさを「社会の課題」として見つめ直す
今、多くの女性たちが抱えている生きづらさには、構造的な背景があります。
たとえば――
- 非正規雇用の割合が高く、経済的な不安が常につきまとう。
- 出産・育児でキャリアが中断し、再就職が難しい。
- 家族の介護が女性に偏りがち。
- パートナーシップやDV、ハラスメントなどの問題が表面化しづらい。
これらはすべて、「社会の仕組み」がもたらす課題です。だからこそ、政治や行政が「個人の努力」ではなく「構造の問題」として解決策を示す責任があります。
品川区から始まる「女性の心を支えるまちづくり」
私が目指すのは、「誰もが安心して弱音を吐けるまち」で、そのために、次のような取り組みを進めていきたいと考えています。
- メンタルヘルス・カウンセリングの身近な窓口設置
区内の図書館や区民センターなどで、予約なしで相談できる窓口を開設。 - 女性専用の“安心スペース”づくり
子連れでも参加できる、カフェ併設型の居場所を拡充。 - 地域ピアサポーターの育成
メンタル不調や孤立経験を持つ女性が、仲間を支える活動を支援。 - 働く女性のメンタルケア制度の充実
区内事業者と連携し、職場にメンタルケア相談員を配置。 - 「心の健康」教育の推進
学校や地域学習の中で、感情の扱い方・ストレスケア・相談の仕方を学ぶ機会を設ける。
これらは単なる「福祉政策」ではありません。
心の健康を「まちづくりの基盤」として位置づける、新しい挑戦です。
誰も置き去りにしない品川へ
私たちがつくりたいのは、誰かが「助けて」と言えるまち。
そして、その声を「大丈夫、一緒に考えよう」と受け止められるまちです。
「生きづらさ」を感じる人がいてもいい。
泣いてもいい、立ち止まってもいい。
そんな当たり前を、社会が受け入れること。
それが、女性が自分らしく生きるための第一歩だと私は信じています。
最後に――あなたの「しんどさ」を社会の真ん中に
もし今、この記事を読んでくださっているあなたが、「毎日が少し重たい」「もう頑張れない」と感じているなら、それはあなたのせいではありません。
あなたの心が教えてくれている「社会のSOS」なのです。
その声を、私は政治の場に届け続けたい。そして、ひとりひとりが安心して生きられる品川を、みんなと一緒に築いていきたいと思います。
どうか今日も、自分を責めずに。
あなたが少しでも心を休められる時間を持てますように。
「生きづらさ」を感じることは、弱さではなく、この社会をより良くするための“気づき”です。
私たちは、その気づきを出発点に――
誰もが安心して暮らせる未来を、品川からつくっていきます。
品川区民とつくる未来 代表 新井さとこ
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