皆さん、こんにちは。
「品川区民とつくる未来」の新井さとこです。
いつも子育てや地域の情報について書かせていただいていますが、今日は少し真面目な、でも私たちの生活に直結する大切なお話をしたいと思います。
テーマは「教員不足」です。
ニュースで「全国的に先生が足りない」と見聞きすることはあっても、どこか遠い場所の話のように感じていませんか?
実は、この品川区でも、学校現場はかなり厳しい状況に置かれているようなんです。
「うちの子のクラスは大丈夫?」品川区で起きていること
先日、区の教育について調べている中で、衝撃的な事実を知りました。
「産休や病気でお休みに入った先生の代わりが見つからず、担任の先生がいない…」
そんな事態が、実際に区内の学校で起こり得ているというのです。
担任の先生が不在になってしまったクラスは、教頭先生や副校長先生、他のクラスのサポートを担当する先生が代わりに教壇に立つことで、なんとか授業を回している、と。
先生方が身を粉にして頑張ってくださっているおかげで、子どもたちの学びは守られています。本当に頭が下がる思いです。
でも、そのしわ寄せは、確実に現場の先生方のさらなる負担増につながっています。
なぜ、先生が足りなくなってしまったの?
「昔は、先生って人気の職業だったのに…」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
教員不足の背景には、いくつかの複合的な要因があります。
- 仕事が大変すぎる…
これはよく言われることですが、授業以外にも、テストの採点、保護者対応、山のような事務作業、そして部活動の指導…。先生方の仕事は本当に多岐にわたります。これでは、プライベートの時間がなくなり、心身ともに疲弊してしまうのも無理はありません。 - 「代わりの先生」がいない
昔は、産休などでお休みする先生がいても、「臨時免許」を持った地域の経験者などが代わりを務めてくれるケースが多くありました。しかし今は、そうした「先生の卵」や経験者自体が減ってしまい、いざという時に代役が見つからない、という状況が生まれています。 - 特別な配慮が必要な子への対応
最近は、発達に特性のあるお子さんなど、一人ひとりに合わせた丁寧なサポートが必要なケースが増えています。そのため「特別支援学級」の数も増えていますが、専門知識を持った先生の数も、それに追いついていないのが現状です。
私たちにできることはある?
「じゃあ、私たち保護者はどうしたらいいの?」
そう思いますよね。
もちろん、制度全体を変えるのは、私たち個人の力では難しいかもしれません。
でも、できることはきっとあるはずです。
まずは、学校の先生方への感謝とリスペクトを忘れないこと。
そして、学校からの連絡にはきちんと目を通し、提出物を守る、といった基本的な協力姿勢を見せるだけでも、先生方の負担を少し軽くすることにつながるのではないでしょうか。
また、こうした現状を知った上で、地域の懇談会や保護者会などで、「先生方の働き方について、区として何かサポートはできないでしょうか?」といった声を上げていくことも、大きな力になるかもしれません。
最後に
子どもたちが毎日笑顔で学校に通えるのは、先生方がいてくださるからこそ。
その先生方が、疲弊せず、やりがいを持って働き続けられる環境を守ることは、巡り巡って私たちの子どもの教育環境を守ることに直結します。
「先生、いつもありがとうございます」
そんな気持ちを大切にしながら、この問題を「自分ごと」として、これからも見守り、考えていきたいですね。
今回も少し硬いテーマになってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
もし、学校のことで何か感じることがあったり、ご意見があったりしたら、ぜひ新井さとこまでお気軽にお聞かせくださいね。
品川区民とつくる未来 代表 新井さとこ
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